繁盛店づくりのプロフェッショナル

Designer 小松崎 充

Design Atelier 円舞 (rondo) 小松崎 充

ものづくりとオリジナリティ
誰もまねのできない世界を創出

 

小松﨑 充
Design Atelier 円舞(rondo) 代表

 

扉を開けたとたん現れる、幻想的な雰囲気に満ちた異空間。
ガラスの向こうに輝くシャンデリアは、マジックミラーの中で光を幾重にも反射し、無限に続く迷宮に吸い込まれるかのような錯覚を起こす。
「僕でなくてできるものなら僕である必要がない。
熟考の苦しみの末生まれるオリジナルが欲しい」
穏やかに、だがきっぱりと語るのは、Design Atelier 円舞(rondo)の小松﨑 充氏。
類まれな作家性と独自の世界観で注目を集める若手デザイナーである。
彼のこだわり、創造性の源はどこにあるのか。
その世界観を探る。

 

Profile
1979年生まれ、茨城県出身。設計・施工会社勤務を経て、2001年より兼城祐作+造形集団に参加。飲食店を中心に数百もの個店物件を担当。2008年Atelier-円舞 enbu- Art-Workを展開。2012年Design Atelier 円舞(rondo)設立。

 

“物事を哲学的に掘り下げていくことが好き”

 

光と影、表と裏、男と女、直線と曲線。
Design Atelier 円舞の小松﨑 充氏の作品は、相反する2つのテーマで構成される。さらに、インパクトがありつつ、キャッチーであること。「映画のワンシーンになるような、お客さんにとって大切なシーン(空間)創りをしたい」という狙い通り、彼の手掛ける店は常に驚きに満ちている。クライアントから「デザインは任せるよ」と依頼を受ける若手デザイナーは、そう多くはないだろう。

 

深夜のオフィスでウイスキーのグラスを傾けながら、彼は創造の世界へ身を沈める。「一人で酒を飲みながら、思いつくままにどんどん描き留めていきます。一つでもキーワードが出てくれば、あとはもう止まらない。思いつくままだから多過ぎるぐらいだけど、とにかく全てひらめきのまま描いておくんです」。アイデアに詰まることはまずない。この素案を昼間改めて見直し、不要なものをそぎ落としていく。
シャンデリアが印象的な「eteetei」をつくる際のオーナーからのリクエストは「エロくてグロい店」だった。ゴージャス感と艶めかしさを「生と性」というキーワードで具現化。テーマが決まれば、ひらめきを形にするための実験やディスカッションを重ねていく。
「マジックミラーの中にシャンデリアを置いたディスプレイは、どう見えるのか小さいマジックミラーで何度も実験しました。パーテーションのオブジェも、モニュメントの一つひとつも全て僕自身がデザイン画を描きます」。そもそもは工芸家になりたかったという小松﨑氏の、ものづくりに懸ける情熱は半端ではない。全てのオブジェや装飾は工房で直接チェック。型から出てきたばかりのラインはどこか不自然だ。ほんの少しの歪み、曲線、微妙なバランス。納得がいくまで微調整することで、生き生きとした存在感が宿っていく。細部へのこだわりが、統一した世界観を構築する。
Design Atelier 円舞 (rondo) 小松崎 充
「テンションが上がっちゃうと止まらない。予算が足りなかったり、欲しい形にならないときは、自分で作ってしまうことも多いんです。グラフィックもつくるし、壁画だって描きます」。時には持ち出しになってしまうこともある、と苦笑いする。そこまで徹底する理由は、「お客様の驚く顔が見たいから」。やはり彼は商空間のデザイナーなのだ。シリーズで手掛ける焼きたてチーズタルト専門店「PABLO」では、うってかわってポップで楽しい空間を展開。行列する人々を飽きさせないよう、タルトづくりの工程を眺めながら並べるレイアウトとした。店内にさりげなく隠された小さなハートマークは、見つけたらHAPPYになれると少女たちの心を捉える。

 

作品の個性ゆえにデザイン先行かと思われるかもしれない。だが小松﨑氏の創造性を支えるのは、徹底した考察と綿密な計算、そしてシミュレーションだ。「まず、オーナー様と機能面についてお話しします。最初に決めるのは厨房・導線・客席。客単価からスタッフ配置数に至るまでの機能的に必要な要素を確定させてから、初めてデザインがスタートするのです」。独立前に所属していた兼城祐作+造形集団では、数百件もの案件を担当。実務面における経験値、監理能力はベテランクラスの実績を持つ。
「だからベタな居酒屋だって大得意ですよ」(笑)。機能面、客単価を考え抜いた上での“売れる店”をつくる手腕。その裏付けがあるからこそ、アーティストとしての感性を現実の商空間に落とし込むことが可能となる。
「かつて手掛けた店舗を見て、この人に絶対に頼みたいと探し当ててくれた方がいました。とてもうれしかったですね」。中途半端なものはつくれない。多くのクライアントが求める“他にないもの”であり、かつ商空間というビジネスを踏まえた絶妙のバランス感覚。Design Atelier 円舞の小松﨑 充氏だからこそ生み出せるオンリーワンの世界がそこにある。

 

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  焼きたてチーズタルト専門店PABLO スイーツ(大阪市中央区)

女子の心にアピールするタルトの都”
さまざまな材料のマリアージュから生まれるタルト。そのスイーツ感を曲線の層で具現化した。店舗全体が「タルトの都・タルティア」という仮想空間であると想定。機能性とデザイン性、かつエンターテインメント性の両立を実現し、販促効果のある顔とした。

 

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  eteetei バー (横浜市中区)

蠱惑的魅力に満ちた、官能的なバー
「エロくてグロい店をつくって」というオーナーの望みから始まった、特異な空気感に満ちたバー。メインテーマは「生と性」。VIPがお忍びでやってくるような店にふさわしい、ゴージャスかつエロティシズムに満ちた世界をつくり上げた。

 

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  京乃臣別邸 陰幻楼/KAGEROU 鉄板焼きダイニング (目黒区自由が丘)

お好み焼きの概念を覆す、濃密な世界観
1階は鉄板焼き・お好み焼きの店「京乃臣」。鉄板前に座る1階とは異なり、テーブル席でゆっくりと食事とお酒を楽しめる空間とした。テーマはここも「エロい」こと。「オーナーからは、お酒が飲みたい空間になるようにうまくやってよ、と言われました」(笑)

 

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  TOKYO STAR AUCTION オークション会場(渋谷区道玄坂)

インスピレーションを空間に再現する
ブランドリユースの「NANBOYA」が展開する、会員専用のオークション会場。“オークション”という言葉から、「ジャッジ・数字・駆引き」をインスピレーション。これをデザインに落とし込む。直線的に白と黒で割り、インパクトのある空間を創出。

 

Design Atelier 円舞 (rondo) 小松崎 充

 

 

名称Design Atelier 円舞 (rondo)
TEL03-6809-0359
営業時間10:00〜
定休日不定休
URLwww.rondo-design.jp
住所東京都目黒区上目黒1-15-7 リバービュー青葉台302
設立
従業員数
対応エリア全国・海外
施工実績 PABLO全国展開(スイーツ)、eteetei(バー)、若狭(韓国ダイニング)、京乃臣(お好み焼き)、NANBOYA全国展開(ショップ)など

 

 

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