繁盛店づくりのプロフェッショナル

Designer 奥 昌子

奥 昌子 有限会社プラスタック 代表取締役

透明感とエレガンス
ワンランク上の自分になれる空間

 

奥 昌子
有限会社プラスタック 代表取締役

 

プラスタック代表・奥 昌子氏のデザインする店は、常に華やぎに満ち溢れている。
輝くような透明感、エレガントで気品に満ちた空気。
人々の心を浮き立たせ、食やショッピングの喜びに思う存分浸れる空間づくりの妙手だ。
近年は店舗デザインのみならず、オフィスデザインやプロジェクトマネジメント、大型商業施設の外装デザイン、環境デザインなど、幅広い分野でその才能を発揮する。
クライアントの世界観を内包しつつ、ゲストが「また来たい」と思う店づくりとは。
卓越したセンスで女性デザイナーのトップを走ってきた奥氏、そのこだわりを伺った。

 

Profile
岡山県出身。オンワード樫山、建築設計事務所を経て、1991年飯島直樹デザイン室入社。2003年プラスタック設立。JCDデザインアワード2007 銀賞、ナショップライティングアワード2007 優秀賞。幅広いジャンルで高い評価を受ける。

 

“時代に即応し、その感性を共有する”

 

高級感と入りやすさが共存する店とは。「スタージュエリー」「ダイアナ」といった人気ブランドを手掛けるプラスタック代表・奥昌子氏。多くのデザイナーが心を砕くその微妙な空気感を、いともたやすく形にしてみせる。女性が心躍らせる空間づくりの妙に、つい“女性デザイナーならではの感性”と讃えたくなるが、それはあまりに浅い解釈といえるだろう。
奥氏は明言する。「私が店舗をデザインするときの大テーマは“売れる店をつくること”。これは絶対外せません」。ビジネスとしての成功に欠かせないのは「働く側の働きやすさよりも、消費者側の目線で考えること。どんな所なら“入りたいな”“また来たいな”と感じるのか。そこを突き詰めていくことが、売れる店づくりの基本」だという。

 

そのために、奥氏率いるプラスタックは、店舗デザイン、インテリアデザインはもちろん、サービス、制服、メニュー、食器ひとつに至るまで、店舗に関わる全てを提案する。イメージに合うディスプレーがなければ、奥氏自ら手づくりすることも。妥協はしない。というよりできない。「仕事はいつも本当に大変。でも、つくっている過程が楽しい。納品するときのワクワク感は、何にも替え難いから」。細部にまで徹底的にこだわるからこそ、多くの感度の高い人々を引きつけてやまない“奥 昌子の世界”が生まれるのだ。
奥氏が得意とするのは、ゲストがワンランク上の自分になれるような店づくり。物販ならば「スタージュエリー」や「ダイアナ」のように、飲食であれば「NARUKAMI」のように、すてきなお店に入る喜びと背筋が伸びるような心地よい緊張感が味わえる空間。実はその空気感は、入念な計算に基づき構築されている。
奥 昌子 有限会社プラスタック 代表取締役物販の場合は、店舗のデザインよりも商品そのものがどれだけ美しく見えるかに気を配る。その鍵となるのが照明だ。「例えば『ダイアナ』では、陳列されている靴を美しく見せる照明はもちろん、試し履きで鏡に映したとき全身が足元まで全てきれいに映るよう、照明をシミュレーションします」と奥氏。照明は人の心を左右する。「実物より格好悪く映る鏡ってあるでしょう? あれは照明のせい」。うきうきと試着したのに、鏡に映った自分がすてきでなければテンションは下がり購買意欲も消える。そんな女性の心の機微を知り尽くしているからこそ、多くのクライアントが「女性に支持される店をつくってほしい」と奥氏を頼るのだ。

 

だが奥氏が得意とするのは女性向けの店舗だけではない。バー、オフィス、男性のためのサロンなど、さまざまなジャンルで実績を残してきた。依頼主はデザイン好きで高感度な人々が多いとか。クライアントが求めるハイセンスな空間をつくるために、ヒアリングは重要だ。
「ただキレイなだけでは印象に残る店にはならない。店のコンセプト・世界観をどう表現していくかがポイントです。オーナー様の抱く漠然としたイメージを、一緒に店を巡ったり、家具を選んだりと時間を重ねることで理解する。その過程を通じ互いに理想像を共有していくのです」。オーナーのこだわりをどう具体化するか。悩みに悩んだ末、ひらめきがやってくる。その瞬間が楽しい、とにっこり。
「24時間デザインのことを考えています。買い物に行っても、食事中、映画館、いつでもどこでも。たくさんの“すてきなもの”を自分の中にストックしておきたいから」。流行やファッションと同じく、インテリアも年々変化する。鋭敏なアンテナで時代に即した感性を共有し、創作への飽くなき情熱で新しい時代の求める空間を創出する。これこそ“売れる店をつくる”デザイナー、奥 昌子氏が唯一無二たるゆえんである。

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  brisa / brisa libreria ヘアサロン/ブックカフェ(南青山)

自然にこだわる姿勢をファサードで表現
1階は美容室、2階はブックカフェ。オーガニック・自然志向という共通のコンセプトに寄り添い、自然素材にこだわった。美容室は人がいて初めて成立する空間。それを大前提に、あえてカラフルさを排除しナチュラル&シンプルに。2階のブックカフェは物販の店舗をつくるつもりで、本が美しく見えるよう棚をデザインした。

 

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  炭火焼REN 串焼きとワインの店 (仙台市青葉区)

カラフルなワイングラスはインパクト大!
奥氏が独立を果たしたばかりのころに手掛けた、思い出深い店。壁一面にずらりと並んだ300個ものワイングラスは、部分的なディスプレーではなく、大きな役割を果たすものとして捉えた。その結果、華やぎと透明感のある独特の空間とすることに成功した。

 

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  BAR APPOLO バー(倉敷市)

熱帯魚の水槽はオーナーのこだわり
マスターより「水槽のあるバーにしたい」と改装の相談を受ける。オーナーと水槽を設置している店を巡り、徹底研究。魚をメンテナンスするメーカーとの打合わせも奥氏自ら行った。熱帯魚と食事を楽しめる、倉敷で人気のオーセンティックバーだ。

 

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  NARUKAMI(ナルカミ) フレンチレストラン(港区西麻布)

素材を生かすストイックな料理を空間で表現
「ナルカミさんの料理のファン」と奥氏。シンプルで素材を大切にし、どこかストイック。その料理を店舗で表現した。シェフに似合う色は黒と確信。カウンター後ろは手を加えない黒鉄、扉や壁も本物の素材を使うことで、トータルの世界観を構成した。

 

有限会社 プラスタック

 

 

名称有限会社 プラスタック
TEL03-3423-0238
営業時間9:00~19:00
定休日土・日・祝
URLwww.plastac.co.jp
住所東京都港区西麻布1-5-12 atrio1-b
設立
従業員数
対応エリア全国
施工実績 brisa(ヘアサロン)、brisa libreria(ブックカフェ)、炭火焼REN(炭火焼&ワイン※改装済み)、BAR APPOLO(バー)、NARUKAMI(フレンチレストラン)など

 

 

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