無垢材でつくるオーダーメイド家具を軸に
“一生つき合えるものづくり”で繁盛店へ導く
店内の中央に配置された存在感のある大きな一枚板のテーブル。のるすくが手掛けてきた店の代表的な特徴だ。同社は2004年、デザイン設計部とインテリア事業部が合併しnorskブランドを設立。2007年にオープンした「norsk cafe」は現在、木の家具のオーダーメイドやインテリアを取り扱うショールームになっている。
「気持ちのいい場所であり、お客さんに必要とされ続けることが繁盛店の定義です」と語るのは、同社の代表、北田たくみ氏。長居したくなる店、また行きたくなる店づくりを目指し、1989年ショールーム開設時から、無垢材によるオリジナル家具づくりにこだわってきた。
木本来の質感や風合いが魅力の無垢材。触れたときの肌触りや店全体を心地よい空気感に導く力があるのだという。たとえば、のるすくが手掛けた「カフェ マメヒコ 」は、幅4.3、奥行1.85mもの無垢材でつくった巨大なテーブルを店の中心に構え、客同士があえてひとつのテーブルに集うスタイルにし、人の絶えない繁盛店となった。また、「すみません」と声を掛け合うことも必要とするくらい、狭い席の間隔をあえて設計するなども、のるすく流スタイルだ。
「ひとつのテーブルに集まるスタイルや、動きにくいことで生まれるコミュニケーションを大事にする店とか、既成概念をとっ払い発案することが、他店との差別化、繁盛店につながると考えます」と北田氏。店の顔となる家具は“一生使うもの”として愛情を込めて丁寧につくり上げ、たとえその店が移転することとなっても、家具だけはそのまま使えるものを、をモットーとしている。「利用者の心理を掘り下げていきながら空間をつくるようにしています。心地よい空気感とか、清潔感のあるトイレとか。また訪れたくなるお店にするためには、他店に勝ち続ける工夫が必要ですから」。

北田 たくみ 代表取締役
北田 たくみ 代表取締役
建築家・家具デザイナー
テーマは、「気持ちのいい場所」を設計し、ずっと残るものをつくり続けること。
開業後も年間ビジョンの作成など
継続し続けための工夫を
「たとえば当社が手掛けた『マメヒコ』では、季節に合わせたディスプレイを行っています。現状に満足せず、常に新鮮なアイデアを出していくことが継続につながります」と北田氏。『メッセージ:建築家・北田たくみが語る「持続力」のある店づくり』をぜひ参考にしてみてください。
名称 | 株式会社のるすく(norsk) | ||
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TEL | 03‐5731-8500 | ||
営業時間 | 12:00~19:00 | ||
定休日 | 火曜 | ||
URL | www.norsk.jp | ||
住所 | 東京都目黒区中根2-1-15サウスサイド都立大1F・B1F | ||
設立 | 1990年 | ||
従業員数 | 8名 | ||
対応エリア | お打合せによりご相談 | ||
施工実績 | Duemani / イタリアン(横浜市緑園)BancarellaGioia / イタリアン屋台 (京橋)豆に音 / カフェ(岐阜県岐阜)Bar Owls / バー(銀座)try me / バー(銀座) |
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